SKシートメタル株式会社 光瀬真吾代表インタビュー

今回は㈱センテイ様の応接室をお借りして
光瀬真吾代表にお話を伺いました。
SKシートメタル株式会社のご紹介


<会社概要>
会社名: SKシートメタル株式会社
所在地: 鹿児島県霧島市国分姫路2943-3
代表者:代表取締役 光瀬 真吾
創 設: 2024年10月
S N S: https://www.instagram.com/sk_sheetmetal/p/CrTHnaMvePW/
事業内容:板金全般
会社設立について
社長:もともと父が光瀬板金という板金業を営んでいて、物心がついたころから加工場で遊んでいました。「お前そっち持っとけ」って言われたり、雨の日は唐草を折って手伝ったり、そういう経緯はありました。
自分が高校3年生の頃に父は雨樋の取り付け工事が増え、屋根材はコロニアルが主流となり板金屋さんの仕事が縮小気味だったことも知っていました。そのタイミングで父に継ぐかどうか聞かれたが断わりました。
当時は板金業は夏は暑いし、やりたくないと思っていて。断ってから父が工場から全部機械を引き払って業態を工務店に変えて、自分も板金から離れました。

NSプロスチール建材(以下NS): 板金業に戻られたきっかけは何ですか?
社長:塗装屋さんに就職した際に、当時の社長の勧めで板金仕事に携わりました。
普通はどこの板金屋さんでも親父が板金屋でそのまま継ぐか、どこかの板金屋さんに勤めて独立することが多いですが、自分の場合は子供のころからハサミを持つ環境が傍にあって嫌でも手伝っていたし、自ずと間近で見て携わっていたものだから、体に染みついて出来てしまった。
元気な頃の親父に電話して納まりを聞いたり、結局自ずといつの間にか板金屋です。
NS:特に戸惑いもなかったでしょうか?
社長:独立する前まで勤めていた会社で初めて嵌合立平を葺いた時には施工性に驚きました。
色々深堀していくと日本は材料が進化していますよね。ロシアとかヨーロッパの方では道具が進化していて、色々と揃っている。
その代わり職人さんの腕前も半端じゃなくて。
雪国だからハゼの組み方も特殊だし、時間を掛けて綺麗に収めていく。
今の時代はSNSで違う国の施工も見れるので便利ですね。
日本は足で踏んだだけで施工が出来るような便利にする方に振り切っているので技術の衰退というか、そういったことも意識してSNSを発信しています。
NS:社長は最新の海外の道具も取り入れてますよね?
社長:今はSNSで見れる時代だから真似して道具も取り入れてます。
ただ一つ、そこで思ったのが日本の鋼板って硬いですよね。
外国って叩いて曲げる加工が主流ですが、日本のガルバリウム®では出来ない。
これはエスジーエル®でも他社製品でも同じですね。
例えばハゼで組むところをR加工にするところが日本の材料では難しいんですよね。
※外国製工具の写真

NS:色々学んで独立されたわけですね
専務: そこから経理の勉強をして、色んな事務作業を塗装屋時代の上司が教えてくれて。
ハサミを掴むと手にタコができるし暑いですが、板金の加工をしているうちに、やっぱり体に染み付いてるから一番自分でしっくりくるのは板金屋でした。
親父が亡くなる少し前に、「お前、板金屋やってるのか?」って聞かれました。あの時、親父に言われて機械ごと継いでいたら違った人生もあったかも知れないですが。これも人生の道の成り行きですね。
(株)センテイさんとは昔からの知り合いで口座を開いて貰って、仕事が始まりました。
SNSの反響について
NS: SNSで材料のことも発信されていますよね。反響はどうですか?
社長: 反響は大きいですよ。ついこの前も某温泉施設の湯気抜けを設けた屋根が築35年経過して骨組みが腐って屋根が沈んできたので葺き替え工事をしたのですが、約7年前に葺いた「ニスクカラーSGL®」の小口が赤錆も無く本当に綺麗で。
もちろんカラー面は多少くすんではいますが、最近葺いた屋根じゃないかって思うくらいに驚きました。昔、親父の手掛けた物件で浴室用天井仕上材をガルバリウム®で3年でサビが出ているのも見て知っているので。
小口のキャップを付けていたところは手で拭きましたけどギラギラしてました。
本来あの部分は水が溜まる場所なので錆が出てもおかしくない。
他社材は下手をすれば切った小口の部分が二日後には赤錆が出る。
エスジーエル®は切り口に差があって見たらわかるんですよ。
再生回数も多くて建材屋さんからも反響が来てます。
SNSにも書きましたが、使っている材料を理解してお伝えすることも板金屋の使命だと思っています。
SNSで口コミが公になっているので、嘘を書かれることも多いけど影響力っていうのはすごい。
実際に使った人たちの口コミっていうのは強いです。
SNSを通じて自分なりの経験を伝えることで採用して頂いている実績があります。


日鉄鋼板材について

NS: SKシートメタル様には多くの日鉄鋼板材をご利用いただいていますが、いかがでしょうか?
社長: 日鉄鋼板材のエスジーエル®は好きですが、まだまだ一般的な認知度が低いですね。
同じ職人さんの中でもビルダーさんとかでもガルバリウム®と一括りにされています。
マグネシウムが2%添加されていることがすごく貴重なんです。重要というか。
やっぱり屋根を軽くしよう、じゃあどんな屋根材を選択しようかと考えた場合、鋼板の屋根壁って増えてきているので。
その品物が勾配だったり見た目だったり、どれを選択しましょうってなっても素材がエスジーエル®であればどんな形状であっても問題ないっていうのは大きいです。
板金屋さんって商業的に安ければいいってスタンスに走るのか、商品の品質を理解した上でお客様に提供するのか、この二つに分かれると思います。
例えばそのビルダーさんと話す機会があってエスジーエル®ってどういうものかご理解されてますか?っていうところを聞けるようになって。
それだったら、こっちがいいよねっていう説明を自分はしています。
自分の家を建てるならどっちがいいのと言ったらエスジーエル®ですね。
他社材と価格もあんまり変わらないじゃないですか。
ライバル会社に負けないぐらいの金額で市場に卸しているわけだから。
ランニングコストもそうですけど、ガルバリウム®もそんな簡単に錆びるものではないかも知れませんが小口の小さな錆びが、やがて広がるので。
そういう部分ではエスジーエル®の良さを伝えていかなきゃいけないですね。
ガルバリウム®と比べて3倍長持ちするけども金額が3倍ではないというところは金額的な部分は僕ら板金店が伝えなきゃいけないと思っています。
鋼板メーカーに将来望むこと
NS: 鋼板メーカーに将来望むことはありますか?
社長: 素材自体はもちろん良いのですが、現場の声としてはそこに加工性がもっと良くなればとは思います。
他の鋼板メーカーの材料にしても言えることだけど、やっぱり固いですよね。
固い=切れやすい。例えばつかみっていう工具を使った時に穴が開いたりとか。
それは腕にもよるんですけど。
ちょっと変な角度で入っちゃうと穴が開いたりすることがあるから。
厚みが増すほど金属って硬くなるじゃないですか。
板が厚いとハサミで切るのも大変ですから。
メッキはエスジーエル®で、あとは母材の鉄の部分を改良して加工性がもっと
向上すれば板金屋としては仕事がやり易いです。
NS: ありがとうございました。

※本記事に記載された製品または役務の名称は日鉄鋼板(株)の商標または登録商標です。
まとめ
今回は鹿児島県にて事業を展開されているSKシートメタル株式会社の
光瀬真吾さんにお話を伺いました。
今回この様な機会を頂き、大変勉強になり意義のあるインタビューをさせて頂けたと感じております。
ありがとうございました。
最後に今回記事に掲載させて頂きましたSKシートメタル株式会社様のSNSを下記に掲載しております。
ご興味ある方は是非そちらの方もチェックの程宜しくお願い致します。



