風害による家屋・屋根の被害は、近年全国各地で多数発生し、被害件数が毎年増えております。

そうした情勢を受け、強風災害・水災害等により被害を受けるおそれがある住宅に居住する者が安全に生活できる住宅を確保できるよう、住宅の改修に対する支援の強化を目的として、被害瓦屋根の強風対策として行う、耐風工事に対して「補助金制度」が確立されました。

国がすすめている補助金事業について簡単にご説明いたします。

事業内容

耐風性能が十分ではないおそれのある既存住宅・建築物の屋根の耐風性能の診断及び脱落の危険性があると判断された屋根の改修に必要な費用の一部に対する支援を行う。

強風災害・水災害等により被害を受けるおそれがある住宅に居住する者が安全に生活できる住宅を確保で
きるよう、住宅の改修に対する支援を強化する。

対象区域:DID地区等で基準風速32m/s以上の区域又は 地域防災計画等で地方公共団体が指定する区域

DID地区等:国勢調査による人口集中地区及び区域内の住宅密度が30戸/ha 以上となる5ha以上の区域(区域内住宅戸数が300戸以上の区域に限る)

補助対象 補助額・補助率

瓦屋根の耐風診断

建築基準法の告示基準に適合しているかどうかについて、かわらぶき技能士や瓦屋根工事技士、 瓦屋根診断技士等により診断

補助対象限度額:31,500円/棟
補助率:(地方公共団体実施) 国1/2
(民間事業者等実施) 国と地方で2/3

瓦屋根の耐風改修工事

改正告示に適合しない瓦屋根について、所要の耐風性能を有する屋根にふき替え
補助対象限度額:24,000円に屋根面積(㎡)を乗じた額
  (上限2,400,000円/棟)
補助対象率:23.0%
補助率:1/2(国費率11.5%)

【国土交通省】瓦屋根の耐風改修に関する補助金より 27ページ参照
https://www.mlit.go.jp/page/content/001382992.pdf

補助金の活用について

この事業は各自治体により予算が決まっているため、先着順になっている場合がほとんどです。

近年、災害が頻発しており、自治体によっては早期に終了してしまう場合もあります。希望者が多数だとすぐに申請が締め切られてしまうので、なるべく早めに申請することをおすすめします。
助成金の情報が各自治体のホームページなどで確認出来たら、業者探しや見積作成は迅速にしましょう。

お問い合わせ窓口の一例

一例として京都府内の各自治体の補助金に関する問い合わせ窓口を記載致します。

【京都府ホームページ】より引用

https://www.pref.kyoto.jp/taishin/ctvinfo.html

※上記の通り、地区により問合せ先が異なりますのでご注意願います。